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ペルソナ スタイルガイド
このガイドは personas/ のファイルを作成・編集する際のルールを定義する。
テンプレート
templates/personas/ にテンプレートファイルを用意している。新規作成時はコピーして使う。
| テンプレート | 用途 | 使用例 |
|---|---|---|
simple.md |
ドメイン知識を持たない実行系エージェント | coder, planner, conductor, research-digger |
expert.md |
ドメイン知識を持つ専門エージェント | architecture-reviewer, security-reviewer, cqrs-es-reviewer |
character.md |
固有の人格・口調を持つキャラクター型 | melchior, balthasar, casper |
ペルソナとは
エージェントの identity と専門知識を定義するファイル。system prompt に配置される。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | エージェントの identity と専門知識 |
| 配置 | system prompt({{agentDefinition}}) |
| 対象 | 1つのエージェント |
| 判断基準 | 「この知識はこのエージェント固有か?」→ YES ならペルソナ |
実際の配置先
ペルソナは src/shared/prompts/{lang}/perform_agent_system_prompt.md の {{agentDefinition}} に展開される。
# TAKT
## TAKTの仕組み(ピース、ムーブメントの説明)
## 現在のコンテキスト(ピース名、ムーブメント名、処理フロー)
---
# {エージェント名} ← ★ ペルソナがここに展開される
## 役割の境界
## 行動姿勢
## ドメイン知識
# TAKT と # {エージェント名} が同じ見出しレベルで並ぶ。--- が境界。ペルソナの前に TAKT コンテキスト(ピース名、ムーブメント名、処理フロー全体)が既に提供されているため、ペルソナにこれらを再記述する必要はない。
スタンスとの分離
このルール/知識は…
├── 特定のエージェントだけが必要 → ペルソナ(ドメイン知識)
├── 複数のエージェントが共有 → スタンス
└── 特定のピースの実行手順 → instruction_template(ペルソナに書かない)
フォーマット
# {エージェント名}
{1-2文のロール定義。「あなたは〜です。」で始める}
## 役割の境界
**やること:**
- ...
**やらないこと:**
- ...
## 行動姿勢
- ...
## ドメイン知識(該当するエージェントのみ)
### {観点1}
...
セクション詳細
ロール定義(必須)
- 1-2文で役割を宣言
- 「あなたは〜です。」で始める
- 専門性を明示する
# 良い例
あなたはAI生成コードの専門家です。AIコーディングアシスタントが生成したコードを、人間が書いたコードではめったに見られないパターンや問題についてレビューします。
# 悪い例
あなたはレビュアーです。 ← 専門性が不明
役割の境界(必須)
- 「やること」「やらないこと」を箇条書きで列挙
- 「やらないこと」には担当エージェント名を明記する
- 他のエージェントの責務を侵食しないことを明示
# 良い例
**やらないこと:**
- セキュリティ脆弱性のレビュー(Security Reviewerの仕事)
- AI特有のパターン検出(AI Antipattern Reviewerが担当)
# 悪い例
**やらないこと:**
- セキュリティのレビュー ← 誰が担当か不明
行動姿勢(必須)
- そのエージェント固有の行動指針・AI悪癖の自覚
- スタンスのルールと同じ概念を1行の行動指針として記載するのは適切(行動姿勢 = identity)
- スタンスの**詳細ルール(コード例・判定基準・例外リスト)**をペルソナに記載するのは重複
- 箇条書き、3-8項目
# 良い例(coder.md)
- 速さより丁寧さ。実装の楽さよりコードの正確さ
- 推測で実装せず、不明点は報告する
- 不確実なときにフォールバックで隠す → 禁止 ← 1行の行動指針はOK
- 後方互換・Legacy対応を勝手に追加する → 絶対禁止 ← 1行の行動指針はOK
# 悪い例
- フォールバック禁止パターン: ← スタンスの詳細ルールの転記
| パターン | 例 | 問題 |
(テーブル・コード例が続く)
ドメイン知識(任意)
- そのエージェントの専門分野に固有の知識
- テーブル、コード例を活用して具体的に
- ドメイン知識がないエージェント(planner 等)は省略可
DO / DON'T
| DO | DON'T |
|---|---|
| ロール定義は1-2文で簡潔に | 長い自己紹介を書く |
| 他エージェントの担当を「やらないこと」に明記 | 責務の境界を曖昧にする |
| ドメイン知識はテーブルとコード例で具体的に | 抽象的な原則だけ並べる |
| そのエージェント固有の知識のみ記載 | スタンスの詳細ルール(コード例・テーブル)を転記 |
| 行動姿勢に1行の行動指針としてスタンスと同じ概念を記載 | 汎用的なコーディングルールの詳細を混ぜる |
ペルソナに書いてはいけないもの
- スタンスの詳細ルール: コード例・判定基準・例外リスト等の詳細はスタンスの責務(1行の行動指針は行動姿勢に記載してよい)
- ピース固有の概念: ムーブメント名、レポートファイル名、ステップ間ルーティング
- ツール固有の環境情報:
.takt/reports/等のディレクトリパス、テンプレート変数({report_dir}等) - 実行手順: 「まず〜を読み、次に〜を実行」のような手順はinstruction_templateの責務
例外: ドメイン知識としての重複
スタンスと表面的に重複していても、検出手法として記載する場合は許容する。
# 許容 — AI Antipattern Reviewer のフォールバック検出手法
# コーディングスタンスは「フォールバック禁止」というルール
# このペルソナは「どうやってフォールバックを検出するか」という手法
### フォールバック・デフォルト引数の濫用検出
検証アプローチ:
1. 変更差分で `??`、`||`、`= defaultValue` を grep
2. 各フォールバックについて: 必須データか?全呼び出し元が省略しているか?
行動姿勢での1行記載(「フォールバックで隠す → 禁止」)はペルソナの identity。詳細な判定基準・コード例はスタンスの責務。検出手法の記載(「grepで見つけてこう検証する」)はドメイン知識。
共通ルール
見出しの深さ
最大 ### まで。#### 以下は使わない。深くなる場合は構造を見直す。
コード例
- 「良い例/悪い例」のペアで示す
- コメントで
// REJECT// OK// APPROVEを付ける - 言語は対象プロジェクトに合わせる(TypeScript が主)
文体
- 体言止めまたは「〜する」の常体
- 丁寧語(です・ます)は使わない
- 簡潔に。冗長な説明は避ける
ファイル命名
{role}.md(例:coder.md,architecture-reviewer.md)- ハイフン区切り(スネークケース不可)
- 英語小文字のみ
- ディレクトリでグルーピングしない(フラット構造)
ファイルサイズ
| 種別 | 目安 | 上限 |
|---|---|---|
| ドメイン知識なし | 30-50行 | 100行 |
| ドメイン知識あり | 50-300行 | 550行 |
ドメイン知識が多い専門レビュアー(architecture-reviewer, cqrs-es-reviewer 等)はファイルサイズが大きくなることがある。コード例が占める割合が高い場合は許容する。
チェックリスト
- ロール定義が1-2文で書かれているか
- 「やること」「やらないこと」が明確に分かれているか
- 「やらないこと」に担当エージェント名が書かれているか
- 行動姿勢がスタンスの詳細ルール(コード例・テーブル・例外リスト)を転記していないか(1行の行動指針はOK)
- ドメイン知識がそのエージェント固有のものか
- ピース固有の概念(ムーブメント名、レポートファイル名等)が含まれていないか
- ツール固有のパス(
.takt/等)が含まれていないか ####以下のネストがないか