# 調査方法論知識 ## データの信頼性評価 データの品質は、出典の信頼性と記載の明確さで決まる。 | 基準 | 判定 | |------|------| | 公的統計(政府・自治体)からの数値 | 信頼度高 | | 報道記事内の数値(出典あり) | 信頼度中 | | 個人ブログ・SNSの数値(出典なし) | 信頼度低 | | 数値の年度・時点が明記されている | OK | | 数値の年度・時点が不明 | 警告 | | 一次情報(公式文書、原典)に基づく | OK | | 二次情報のみで一次情報が確認できない | 警告 | ### データソースの優先順位 | 優先度 | データソース | 例 | |--------|-------------|-----| | 1 | 政府統計・白書 | e-Stat、国勢調査、厚労省統計 | | 2 | 自治体公開データ | 市区町村の統計書、オープンデータ | | 3 | 業界団体・研究機関 | 民間シンクタンク、大学研究 | | 4 | 報道(一次情報あり) | 新聞記事、専門メディア | | 5 | 報道(一次情報なし) | 二次報道、まとめ記事 | ## 定性分析の評価 定性的な分析は、因果関係の論理性と具体的事例の裏付けで評価する。 | 基準 | 判定 | |------|------| | 因果関係を主張し、メカニズムの説明がある | OK | | 因果関係を主張するが、実際は相関のみ | 警告 | | 構造的要因まで掘り下げている | OK | | 表面的な説明で止まっている | 不十分 | | 具体的な事例・制度名で裏付けている | OK | | 抽象的な説明のみ | 不十分 | ### 因果と相関の区別 「AとBが同時に起きている」は相関。「AがBを引き起こす」は因果。因果を主張するには、メカニズムの説明か他の要因の排除が必要。 ## 調査不可項目の扱い 調査できない項目は正直に報告する。推測で埋めない。 | 状況 | 対応 | |------|------| | データが非公開 | 「調査不可」と報告、理由を明記 | | データが存在するが見つからなかった | 「未発見」と報告、探した場所を明記 | | 部分的にしかデータがない | 取得できた分を報告、欠損を明記 | | 推測で補完する場合 | 推測であることを明示し、根拠を添える |